カテゴリ:詩( 6 )

2008年 09月 11日
「美しいはずの祈り」

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永遠の名を語る

なけなしの翼達

正義を決める大国

祈りは何処までも歪んで行く

賛美歌も  コーランも


それぞれの祈りは すべてが美しい

空に捧げる祈りも 大地に伏せる祈りも


こんなにも美しいのに

こんなにも儚いの?


僕には神様がいない

だけど祈りを捧げるよ

大事な人がまだいるから

まだそこに空がみえるから


届かなくても 唄い続ける


誰かが永遠を 貪り尽くしても

ここで祈るように 唄い続けるよ


祈りが美しく ありますようにと

祈りが歪んで いかないようにと


たとえ届かなくても 唄い続けるよ
地獄の季節でさえ 光を求めるから
この世に神様が 本当にいるならば
どうかこの祈りを まっすぐに受け止めて


何人かの神様が 本当にいるならば
どうか今すぐに お互いの手を取って

強く強く握り締めてください

by funiku_ookami | 2008-09-11 19:26 | | Comments(2)
2005年 03月 16日
ちび。19歳の頃。
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LOMO LC-A フィルム不明
 


「Little Brother」 

お前は始めての弟で
お前はとても小さくて
お前はとても頼りなくて
お前は少しヤンチャだったね

俺はお前の兄貴なのに
俺はあんまり優しく無かった

「腹がへった」と泣いていても
おやつをあげない時もあったね。

いつのまにか   お前は俺より先に爺さんに
      
なっちまって   やわらかいものを一つ置いて
何 か に  なった
この星の何かに なった




お前が家から追い出された時
もう二度と会えないと思った
それでもお前は何度でも
それこそ、何度でも帰ってきた


お前が誰かにド突かれて
ボロ布みたいになった夜は
「もう駄目だな」と諦めかけたけど
欠けていたのは耳だけだった

いつの間にか 俺もオッサンと呼ばれてさ
そりゃそうだな お前と出会って20数年

ごめんよ最後の 最後で独りにしちまって
ごめんよ最後まで お前は待っていてくれたのに

いつのまにか   お前は俺より先に爺さんに
       
なっちまって   この街の風の一つに

なったのだろう
この街の風は
お前の匂いを
運んでくれる気がする

by funiku_ookami | 2005-03-16 19:04 | | Comments(10)
2005年 03月 15日
「生きる為に殺されて」
「生きる為に殺されて」

僕ら今までずっと
大きくなろうと頑張ったよ
ご飯は好き嫌い無く食べたし
あなたに呼ばれればすぐに飛んで行った

頑張って大きくなるから
頑張って太り過ぎないようにするから
どうか僕を美味しく食べてね
どうか僕を捨てたりしないで

きっともうすぐ殺される
でも、あなたと生きられる

だから、僕を捨てないで
あなたの中で生きさせて

生きる為に殺されて
舌を抜かれ皮をはがされ
バラバラにされていく
どうか僕を捨てないで

君は僕が嫌いなの?
嫌いな所は捨てて良いけど
出来れば残さず食べてね
ゴミ袋じゃ僕は生きられないから

友達が病気になったんだ
だから皆が捨てられた
どんなに嫌われてもいいから
どうか僕を捨てないで


あんなに愛してくれたのに
あんなに笑ってくれたのに

もう僕は生きられないの?
あなたの中に行けないの?


生きる為に殺されて
山積みにされ燃やされる
友達は灰になり空となり草となる
それでも刈られる涙草

どうか僕を捨てないで
煮ても焼いても良いから
あなたの中で生きさせて
その為に生まれ死ぬのだから

by funiku_ookami | 2005-03-15 17:54 | | Comments(4)
2004年 02月 21日
君の名前
「雑草」って名前の草がないように
「石ころ」って名前の鉱石なんてない

「会社員」って名前の人もいないし
多分、「公務員」って名前の人もいない

僕らは、知らない存在を
知らず知らず殺している。

草刈機が彼らをバラバラにしていく時の音。

ヒステリックな悲鳴に似たガソリンエンジン
ニコニコ回る真新しい刃物
今日は天気が良いからと
会社の周りをウロウロ。ウロウロ。

「お客さんが来るから、綺麗にしなきゃ」

通り過ぎると青々とした匂いが風に舞う。


「地球に優しい」これが企業のキャッチコピー




タールまみれの土の上
ごっそり並んだ首の無い生物


昨日まで、風に揺られて気持ち良さそうに
咲き誇っていたのに。

高級な蘭とかだったら良かったのかもね。

すべてを愛したり
すべてを受け入れたり

そんな風には成長できなかったけど


もう少し待っていて。

君の名前を覚えるから。

by funiku_ookami | 2004-02-21 20:01 | | Comments(0)
2002年 12月 22日
「つぎはぎ」
ねぇ みんな 傷だらけの羽根ひろげ
ねぇ みんな 飛ぼうとしているね
ほら 足元に群がる諦めや
嘲りや妬みを振り払い羽ばたくよ


なくした 羽根を嘆いて
歩く事すら 拒んだ
地を這う  虫どもに
つぎはぎだらけのその羽根を

誇らしく 誇らしく
広げて唄おうよ
太陽の目が眩むほど
その羽根を掲げよう

   
つぎはぎだらけのその羽根を
上へ 下へと振り回そう



ねぇ あのとき落とした君の羽根を
ほら 両手に抱えて歩いているよ
ねぇ そこそこ生きてきた俺たちは
無くした羽根の方がずっと多いよね

折れたり 落としたり むしり取られたり
踏まれたり 燃やされたり 引き千切られたりした
でもその度に誰かが分けてくれた
色違いの羽根を紡いだ つぎはぎだらけの

その羽根は宝物
汚れを知らぬ羽根よりも
厚く 大きく 重いけど
強く 優しく 美しい

汚れを知らない羽根よりも
空を飛んでる羽根よりも

誇らしく 誇らしく
広げて唄おうよ
太陽の目が眩むほど
その羽根を掲げよう

   
つぎはぎだらけのその羽根を
上へ 下へと振り回そう

~腐肉 狼~

by funiku_ookami | 2002-12-22 19:07 | | Comments(2)
2001年 01月 19日
「姫踊子草」
オオイヌフグリ 「Bird's eye」

by funiku_ookami | 2001-01-19 19:34 | | Comments(1)